最細35ミクロン。切れやすい糸を織物に変える技術。

大善は特殊素材を用いた最細35ミクロンの極細糸を、高密度かつ均一に織り上げる「Micro D-Weave技術」を用い、織物の受託製造を行っております。この技術は、精密機器向けの産業資材として、大手メーカー様に採用いただいております。整経から製織まで一貫して自社で行える体制と、長年培った職人の技術によって、他社では難しいとされる細さと均一性を実現しています。

極細糸を均一なメッシュ生地に織り上げるMicro D-Weave技術

超極細糸への対応力

最細35ミクロン、切れやすく暴れやすいデリケートな超極細糸を、高密度かつ均一に織り上げる技術を有しています。大手繊維メーカーへ織物の指導に伺った実績もございます。

自社「整経機」による一貫管理

経糸を準備する「整経」の工程は、通常は外部に委託されることが多い工程ですが、大善では自社内で行っています。他社ラインを経由しないため異なる糸くずなどが混入するリスクを抑え、安定して均一な経糸を供給できます。

職人の五感と生産環境管理

日々変化する温度・湿度・静電気など、繊細な糸の状態を職人が読み取り、経糸・緯糸のテンションをその都度微調整しています。数値だけでは再現できない、熟練の技術です。生産体制はISO9001に基づき管理しています。

Micro D-Weaveの用途

半導体関連フィルター、医療用フィルターなど、高い均一性と密度が求められる産業資材に活用いただけます。

撮影協力:京都府織物・機械金属振興センター

土足禁止・24時間空調の専用工場

製織を専門に行う工場として、素材の混入を防ぐための運用を徹底しています。他の素材を扱わない専用ライン、土足禁止の徹底など、細い糸を安定して扱うための環境を整えています。夏場は機械の稼働による高温を避けるため、空調管理を行っています。

極細糸を扱う環境整備と職人の技術

大善では、35ミクロンの極細糸に応じた成形機の部品選定や設定を大前提としています。この確かな基盤の上で、特に難易度が高い「経繋ぎ(たてつなぎ)」や、糸のクセ(滑り・静電気等)を見極めたテンション管理など、均一なメッシュに仕上げる最終的な決め手は職人の繊細なコントロールです。

大善の歴史

和装から洋装へ、そして産業用の特殊資材へ

大善の歴史は、常に新しい分野への挑戦の連続でした。丹後ちりめんの和装地づくりから始まった大善は、和装需要の低迷という時代の変化に直面したとき、洋装地への転換という大きな決断をしました。そしてポリエステルを用いたちりめんや一般服地、テーブルクロスなど、完成品の製造・開発・販売へと事業領域を広げ、最新鋭の織機を備えた新工場を稼働へと、設備投資も重ねてきました。

その挑戦の姿勢を象徴する出来事のひとつが、吉田カバン創業70周年記念シリーズ「PORTER TANGO BLACK」の生地共同開発です。カバンに求められる高い強度・耐久性と、丹後ちりめん特有の風合い(1メートルあたり2500回前後の強い撚りが生む「シボ」)を両立させるため、約1年の歳月をかけて生地を完成させました。

和装から洋装へ、そして産業用の特殊資材へ。大善の歴史は、時代のニーズに合わせて設備と技術を進化させ続けてきた歴史です。

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代表メッセージ

1877年創業以来、私たちは時代とともに織るものを変えてきました。
創業時代は庶民の日常を支えた木綿織物(太物)を製織。その後、絹織物(呉服)、洋服や鞄地など人々の暮らしを支える織物へ。
そして現在は精密機器などの、産業を支える織物を製造しています。

時代が変われば、求められるものも変わります。
私たちは受け継いだ織物技術を礎に、素材や織り方を進化させながら新たな価値を生み出してきました。
1,300年以上の織物文化があるこの丹後の地だからこそ、固定概念にとらわれず、視野を広げ、新たな織物の可能性に挑戦し続けます。